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2017年10月22日 [リフォーム 家具修理]

家具の修理について2/2

なぜ家具を修理するのか 後半です。
で、まだ違う話なんですが、
山下和美さんの「数寄です」ってご存知でしょうか?
面白いですよ。
数寄屋建てるコミックエッセイなんですが
それに出てくる数寄屋建築のプロの藤井さん
と去年銀座にある数寄屋造りのバーの工事
一緒にしてたときにいろいろ作業もさせて
もらったり竹や和釘とかの部材も使わせて
もらったりしたんですが藤井さんの使ってる
和釘って鋳造じゃなくて刀鍛冶が打ってる
鍛造らしいです。1本数百円かもっとするのか。

本物の数寄屋建築には歴史、
昔と今の知識、感性も必要なのですが、
伝統の技術も当然必要になります。
数寄屋造りの本物の材料が日本には無い、
技術を継いだ職人もいない。
注文する人もいない。新築も無い。
なんてことが将来の日本におこらないようにしたい。
なんて言うのは簡単だけど、実際は仕事が
途切れずあるかどうかが伝統をつなぐことになるんですよね。

ようやく本題で、なぜうちが修理するかというと
「使い難くなったものは直して使い続ける」
ことに価値を持つ人の考えを維持する為です。
ドーキンス博士著の「利己的な遺伝子」には
ミームという「脳から脳へ伝わる文化の単位」
がありまして、そこでいうところの伝統ミーム
…意識的な活動によって維持されているもの…
なのかな。使い方あってるかわかりませんけど…。

伝統を将来に残すために価値観の多様性を
大事にしたいと。なのでたいして儲かっては
いないのですが、それでも実店舗がある
特注家具屋が修理する技術を維持するのは
意味があることだと思っています。少しは。

例えば、建替えの時に昔からある仏壇を
前板少し残して作り変えて新居に入れるとか。

ちゃんと利益も出た楽しいことも多いです。
ということで修理依頼お待ちしています。
maego

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